みんなで暮らす「大きなおうち」は、250年の歴史ある古民家
シンプルな暮らしを追求したら、園舎はこの形になりました・・・

「現在こそ 昔の園舎づくり」

昔の園舎作り

未来を見据えて 昔に学ぶ

陽だまり保育園の目指す保育は、人類の普遍的な発達段階を、

あせらず(先取りせず)、ゆっくり、じっくり、丁寧に、

五感豊かに体験することによって、自ら獲得する”認識保育”であります。

「梁 目に見えて」

現在の建物は、壁で覆って柱や梁が見えない「大壁づくり」が一般的で、 大人もどんな構造になっているかを知ることはなくなっています。 これに対し、「伝統構法」は、柱や梁を外からでも内からでも直接目にすることが できる「真壁づくり」で家の構造が一目で解り、柱や壁に直接力が伝わる様子を感じることができるのです。

理屈ではなく 感じ取れる=感性

梁 目に見えて
大黒柱

「大黒柱」

「一家の大黒柱」が死語と化すほど、その存在が不在となって久しい現代です。いつの間にか消えた存在になった 大黒柱と時を重ねています。建物の要、精神的な寄りどころの象徴 大黒柱の復権を

家族の履歴を見つめてきた頼もしい存在

「襖 しつらい」

昔、人々は力を合わせ、助け合い、身を寄せ合いながら生きてきました。結婚・出産・葬式・祝い事や祭りの”ハレの日” などはもちろん、生活していく中で必然的に多くの人が集う機会が多々あったのです。 その時々に襖を占めれば個室、明ければ広間へと、その都度適切な空間を演出できる日本家屋はまさに先人の知恵であり、文化です。 時代を逆行し、現代こそ昔へ・・・

連続性を保ち、一体感を演出

襖 しつらい
縁側

「縁側 縁がつながる」

縁側は日本家屋の独特な構造で、家の内でもなければ 外でもない。 空間を仕切るのではなく、内に居ながら外を感じる 自然との一体感を好しとする日本文化の象徴ともいえるのです。

夏は夕涼み、秋は月見、冬には 心地よい 陽だまりの場

縁側の“縁”には、「人と人を結ぶ、人力を超えた不思議な力、より合わせ、親子、親戚、知り合いの間柄」という意味がある。あらたまった席ではなく、気軽に声を掛け合える、雑談できるばであり、その昔、人と人とが上手に群れながら生活してきた日本人のコミュニケーションのあり方を象徴するような空間なのです。 「縁側文化」 現在にこそ必要なものである気がしてならないのです。
曖昧な空間が 人を育てる

〜 かまど 〜

現在、生活の中で火を目にすることさえ無くなっています。 ほんの十数年の間に、台所のレンジはIHへ、ストーブさえも中で火が燃えていることを忘れさせられ、焚火さえもできない世の中になりました。  子どもたちはもちろん、人は火を扱う機会を失いつつあります。火を扱えるのは人間だけの文化ですが、便利=文明のもとでの スイッチポンの炊飯器よりも、火の熱さを感じ、湯気の匂い、音、そして第六感の“勘”で炊き具合を感じるかまどで米を炊くということは、今となっては実に文化的な営みに思えてならないのです。

~ 火を操る、 ゆらぐ炎に心落ち着く ~

かまど

左官 壁左匠しらいし 作

伝統的な技法を駆使する 左官屋さんの 白石さんに作って頂きました。 それも、ベースは 学童の子どもたちの ワークショップで作らせていただいたものです。

≪第23回 栃木県マロニエ建築賞 受賞≫

古民家を移築再生した保育園で、管理棟は古民家の雰囲気をそのまま継承。永く人の生活を受け入れた空間の温もりに満ち、土間のたたき、竹小舞土壁等を地域の人々、保護者と昔ながらの作業で造り上げた過程も空間を心地良いものにしている。建設及び環境づくりが、子どもや地域住民とともにある建築のあり方が高く評価された。(日本工業経済新聞より)

高橋邸

建築前 高橋邸

解体作業

解体作業

銅版画

銅版画(明治23年)「大日本博覧図」より

梁

持ってきた梁を磨く

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