陽だまり保育園の暮らしの中では、園の真ん中に「食」を据えています。安心安全なものを提供するのはもちろんのこと、食文化や食する空間、食器にもこだわり、「食」を通して自然に感謝の気持ちを育て、心も豊かに育みます。 素材から手間をかけて、一から作られる食事の美味しさは、朝お台所から漂う出汁を取る匂いから始まります。調理スタッフも、日々の対話を通して子どもたち一人ひとりのことをよく知っていて、「どうしたらこどもたちが喜んでくれるかな?」と考えながら献立を立て、調理しています。
さらには、調理したスタッフが直接子どもたちに食事の提供を行う「ビュッフェスタイル」なので、メニューについての会話も弾みます。この一コマも「ありがたくいただく」ことにつながっているのです。
食の細い子にも、お腹いっぱい食べたい子にも、それぞれに楽しい食卓となります。年長児になると、益子の窯元で自らの手で、ろくろで茶碗、手び練りでお皿を焼き上げた、自慢の食器を使って、素敵なランチを楽しむことになるのですが、これは小さい子どもたちにとっての憧れの姿。異年齢の子どもたちが集って食べる通称「陽だまりレストラン」は、11:30開店、13:00閉店。この時間なら、いつやってきて食事をしても良いことになっています。
また、アレルギーに配慮した食事の提供や、離乳食においても個人のペースを大事に、「保育園で初めて食べること」を避け、細やかな聞き取りの中で、お台所と連携しながら食事の提供を行います。そして、個人差はありますが、食の好みにこだわりが強くても、いつの間にか「何でも食べられるように」自然となっていくのです。
もう一つの自慢は『陽だまり米』と『手作りお味噌』が、お昼ご飯の食卓に並ぶこと。 全園児が関わる『お米プロジェクト』もまた、「米粒」を実感できる大切な、年間を通しての、ビッグプロジェクトとなります。
お米の種まき
朝7時からの野良仕事
「田植え」
手刈り鎌で稲刈りを
田植え→稲刈り→食べる→祝い
脱穀
(稲穂から米粒を外す)
唐箕
(風力で殻と米を選別)
一升瓶での米つき後の米選別作業
ワラは手隙和紙の卒園証書
早朝から大豆を煮て
迎えてくれる日野屋
入れるのは大豆と
良いお塩と麹のみ
そこで暮らす人たちの
手で混ぜることが大切